Something

Takeshi Hirano

畑の主からの手紙

自称”畑の主”は毎日せっせと通っている竹林そばの畑から西方に見える黄金山を見て頷いています。「今年も短い期間でしたが、緑の山肌をぐるりとピンクの桜帯を巻いて楽しませてくれました。今ではすっかり消えてしまい、元の緑の黄金山に戻っていますネ。」畑の上段の竹林に巻き付いたヤマフジの蔓が、斜面に降りて来て私の出番ですよと言わんばかりに、気品漂う淡紫色の花を房状にぶら下げています。
時折、吹いてくる風に体をなびかせ、さわやかな匂いまで届けてくれます。
今年は例年よりも気温の乱高下のせいでしょうか、桜にしてもフジにしても満開の期間が短かった様ですね。かえって印象深く脳裏に刻まれています。それに鮮やかな緑の色を楽しむ時期デスヨ。
季節は早や六月に入っています。数日前、広島の方も梅雨入りした様です。畑の方に目をやれば、夏野菜の苗達がぐんぐん成長してきています。

胡瓜(キュウリ)、茄子(ナス)、トマト、枝豆、トウモロコシ、オクラ、薩摩芋(サツマイモ)、里芋、生姜(ショウガ)……、うっとうしい雨続きになりますが、この子らにとっては恵雨です。
このHome Page、前号より2ヵ月遅れでの発信になります。5月6月まとめて記事にしています。あしからず。
既に竹の子、苺(イチゴ)、玉葱、エンドウ、ジャガイモ、大根、空豆……収穫しています。
雨上がりに野鳥達が乱舞します。それに林から素敵な音色が混ざり合い、まるで森の舞踏会が始まったようです。
さあ、今日も一日がんばろう!!

[一口メモ]
季節のめじるし
5月
藤の花が咲いたら、ニガウリ、ラッカセイ、オクラ、モロヘイヤをまきましょう。

6月
菖蒲の花が咲いたら、ダイズ、ニンジン、アズキをまきましょう。
「畑仕事の十二カ月」久保田豊和著

5月 May
3月の風、4月の雨は5月の花を連れてくる。

6月 June
6月22日 Solstice 夏至でmidsummerともいう。
「英語一日一言」岩田一男著より

フジの花

4月中旬、竹の子がニョキット出現した。

府中町空城公園近く
旧府中隧道(トンネル)があったところ…つつじの花

5月中旬、畑の周辺に植えている苺(イチゴ)が色付いた。
マルムシにかじられる前に、この主は口に入れる。

姫リンゴ、白いかわいい花のあと、かわいい丸い実がついた。

6月初旬、サトイモ(里芋)
ようやく土の中から出てきた。
梅雨をしっかり受けて大きくなってネ

5月終わりに収穫した新玉葱…生かじり甘い

苺とエンドウ
これからイチゴジャム作り

空豆、ごっつい莢(サヤ)の中に白いふっくらしたジュウタン、
宝石の様にお豆さんがおさまっている

6月初旬収穫しました。ジャガイモ、土の香り一杯だ。
ジャガイモにいたずら書き

畑全景 4月初旬