畑の主 (Part2) 夏から秋にかけてブログ 私には夏といえば向日葵(ひまわり)の花、真っ青な空、ムクムク立ちのぼる入道雲が連想され、そして中学時代の恩師M先生の”太陽ノヨウニ”の詩が蘇ってきます。今年は例年より猛暑日続きで、余計、ヒマワリの健気な雄姿が勇気と希望を与えてくれます。私、きっと太陽の化身はヒマワリって思っているようです。 初夏の早朝から一斉に声をはりあげています。ジージー、シェーシェー、セミの合唱が始まっています。夏の開幕です。連日の暑さにめげずにがんばっています。八月半ばになると蝉が訴えてます。「休み休みやらんと」少々弱音を吐いています。ヒマワリからのメッセージが入りました。「避暑地を用意してますから、そこで休んでください」それはイチジクの大葉です。イチジクは暑い最中でも力強く幾重にも緑のテントを張って待ってくれています。畑の生物達を暑さから守る使命感を抱いているからかイチジクは元気です。 見てください。姫リンゴの実と葉は何者かにかじられて無残な姿です。犯人はどうやらコガネムシの様です。緑のテントにちゃんと座り、休んでますよ。夜半の内にたらふく食べて、また昼に活動する為に充電中です。畑の主の方は姫リンゴを持ち帰り、いたんだところを取り除きジャム作りです。 あれ、小さなカマキリの幼虫が葉っぱの間から出てきました。お兄さん、お姉さん達が畑に降りて食物を物色中が気になりましたか?この緑のテントではまだまだ色々な虫達が強い日差しを避けて休息している様です。緑のテントは彼らにとり地上のオアシスです。 私(ヒト)にとってこの赤いテントは、虫達の緑のテントに相当するオアシスです。一休みしてエネルギーを補給して、また出掛けるのです。何かを求めて。T&K ヤマハのビッグバイク私の旅の連れである遠出ばかりではなく、近場でも我が足になってくれている京橋の河畔への立ち寄りも軽々だT&Kのおかげで赤いテントに誘われてふと一休みするのである 8月中旬になってもうだる暑さは続いています。それでも朝夕、少しは涼しくなっています。畑は早朝から始めています。朝6時の東のお空です。いつの間にやら蝉の合唱隊からバッタの合唱隊に代わっています。チロチロ、チロチロ、チロリンの演奏をバックにお空を見上げると、夏雲に重なって秋の薄いうろこ雲が漂っています。秋近しです。 夕方、バッタ採りの親子を見つけ、思わずシャッターです。ここでも秋を見つけました。 バッタにも何種類もありますが、名前もさることながら色と姿が好きなのが、このオンブバッタです。畑では9月初旬に大根の種を撒きました。4~5日で発芽します。1週間位たってあわてて防虫ネットをかけました。せっかく出て来た葉っぱをかじられてしまうので。おや、早速やって来ました。偵察に。 一口メモオンブバッタ昆虫綱直翅(ちょくし)目オンブバッタ科に属する昆虫の1種。体長雄25mm、雌42mm内外。緑色。交尾の際、大きな雌が小さな雄を背負っているのでオンブバッタの名がある。出典:百科事典マイペディアこのオンブバッタ、あたかも親が子をおんぶしているのかと思っていましたが、そうでしたか。オンブバッタだけが特別じゃなくて、バッタに普通みられる交尾姿勢の様です。 夏のメッセンジャー(ヒマワリ)から秋のメッセンジャー(彼岸花)にバトンタッチ、地球リレーも終盤になって来てます。お彼岸近くになると、突然、彼岸花が咲きます。メラメラとした深紅のヒガンバナ。天空のご先祖様達に呼びかけてくれてる様です。合掌。地球上の平穏を祈るばかりです。 イチジクさん御苦労様。あなたの大葉で緑のテントを幾重も張ってくれて、畑の虫達がこの暑い夏を乗り切りました。9月中旬となると大葉も少し色あせてきて、シワシワになり始めました。今度は控え目に付いていた実がこんなに熟して、甘い果実に成長してくれて私達に提供してくれてます。改めて有難うございます。夏から秋の物語デシタ。今年は特に様々な災難が地球上に発生していますが、どんな時でも休みなく地上を照らし続けてくれている太陽のことを思い出してがんばりましょう。決して絶望してはならんのです。