2014年5月にももが我が家にやってきて、はや10カ月です。各種ワクチン接種も済み、散歩デビューもしてます。9月には避妊手術も済ませています。2015年2月14日から週に一度、躾のK先生に指導してもらうことになりました。ところが、2月7日、急遽、入院になりました。K先生が自宅に来られるちょうど一週間前の事です。日頃、日中の散歩はDがやってくれています。ももはどうやら小石を食べているようです。最近、便に数ケ、小石が混じっている頻度が多くなってるようです。特別、体調に影響がないようなので、伝えてなかったようです。今回はももが明らかに普通でなく元気がないのでKに相談したようです。「ももの具合が悪いので、見てやって」KがももをつれてTのところへやってきました。確かにももはいつもの元気がありません。お腹を触診すると大量の小石らしき物が充満してるのがわかりました。動物病院に行くようKに指示しました。激しい胃腸炎を起こしているようで入院治療になりました。翌朝、Dがももの世話に行って、大量の小石が出ているのを発見。下痢便でしたが、元気はいいと報告があり、先ずは一安心でした。午後8:00 T&Kはいつも通り動物病院へ、ももと面会です。
これだけの大量の小石。ビックリ
その後、数日ですっかり良くなり退院となりました。二度とこんな事が起きないよう注意しようと三人は肝に銘じました。それ以来、毎晩、Tはもものお腹の触診をしています。Dに会えば「今日は食べた?」って聞いている。普段、お互い会話はあまりないのですが今回の件から、頻繁にするようになりました。2月14日午後3:00 犬の躾教室 S.HのK先生が自宅に来られました。ももとご対面。無論、T&Kも初対面です。ももはいきなり吠えました。それから先生の匂いを嗅ぎ始めました。先生の方は無言でなにやら対処されてました。暫くするとももは信じられないくらいおとなしくなっています。思わずT&K「マジックみたい。」と呟き、驚きを隠せませんでした。二回目は先生の助手としてゴールデンのフーちゃんがやって来てくれました。
3週目は屋外レッスンでいつもの散歩コースを歩きましょうと言う事で、Tがもものリードを持ちました。終了時に先生の方から宿題がでました。次回まで室内でリードをつけ、散歩前半、怖がる場面が多いので、シュミレーションしながら、散歩練習をしてみてください。足くぐりと伏せの練習も。
実は一回目のレッスンの一週間前に散歩中に大量の小石を食べ、急性の胃腸炎で数日、入院して治療をうけたことを伝えました。
4回目のLessonではいきなり、ジェントル・リーダーが登場しました。
徐に先生の説明がはじまりました。イヌのぬいぐるみに一見、口輪に似てるループを鼻稜に装着して「これは口輪でなくジェントル・リーダーというものです。」これからの散歩練習から使ってみましょう。ジェントルリーダーは、ワンちゃんのマズルに装着するタイプのしつけ用品で、無理なく自然に、ひっぱりぐせや飛びつきぐせを抑えることができ、結果、ももちゃんにも飼い主さんにも負担が少なくなると思います。犬には元々から、群れで生活する動物のリーダーが下位のものの マズル(鼻と口の部分)を軽く噛むことにより、「自分がリーダーである」と 他の者に理解させ、下位のものはそれを受け入れるという性質があります。 これを再現したのが、ジェントルリーダーのマズル部分のループです。また、母犬は子犬を運ぶ際に、首の後ろを噛んで持ち上げて運びます。 ジェントルリーダーでは、ちょうどその場所にヘッドカラーを回します。 ワンちゃんは、ちょうど母犬に諭されるように、不安が取り除かれ、安心して静かになります。
ももの方ははじめこそ、ちょっと違和感がある表情を示してましたが、思っていたより早く馴染んだようです。むしろ、私、Tの方が、気にしていたのかな?散歩中、すれ違う人から「このワンちゃん、噛むんですか?」と尋ねられた事があります。どうやら、一般の口輪と勘違いされてます。その都度、多少、説明を加えるのが億劫になったのかもしれません。ももは音や人、イヌに対しても過剰反応をして、リードをグイグイ引っ張る場面が何度かありました。それに、興奮冷めやらぬや咄嗟に地面の砂や小石を口にしてしまう事がありました。だから、なかなか落ち着いた散歩になっていなかったのが実情です。しかし、ジェントルリーダーを首輪、ハーネスに加えた散歩では、ももも、わたしも天と地くらいの違いの気分を味わえました。Tは既に遠い昔の大学時代での馬術部での生活を思い出していました。
もものジェントル・リーダーと馬に装着された頭絡からハミ(馬具)にくる手綱を馬の背で手首で軽くつかんで馬に意思を伝える事に重ねています。気持ちが一つになり落ち着いた気分で、並足で馬場の周辺の白樺林を歩かせている自分が、絵の中にいます。
ももの日常生活の中では散歩は大イベントです。オーバーかも知れませんが、失ったものを少しずつでも、取り戻せるのではの希望が生まれたようです。テンションがあがれば、ももは散歩中の何処かの場所で咄嗟に小石をあさってしまうことがもはや癖の様になっています。ですから、なんとか辞めさせる方法が無いものか、わたし達の大きな課題でしたので、ジェントル・リーダーの使用がきっかけに散歩中の拾い食いが、ほぼ防止できたことは、わたし達にもこころに多少余裕が生まれ、室内でさらに散歩のシュミレーションをしながら散歩トレーニングを今まで以上に頑張れたのがよかったです。1.号令によりくわえているおもちゃを離したら、おやつをあげる。さらに、すぐおもちゃを返してあげる。その遊びを繰り返す。2.リードをつけ、床におちているフードを拾い食いせずに通り過ぎることができたらご褒美。イヌは「くわえているものを飼い主に渡すといいことがある!」と思い、咄嗟のときに号令をかけることで、飲み込まずに口から離してくれることが期待できます。3.お座り、待てのトレーニングに合わせて必ず対側につかせて進むことに出来るだけ徹するようにします。少しでもこちらの意思が伝わったら(アイコンタクト)ご褒美。下より上にはいい事があるぞと納得させられたらokです。辛抱強く少しずつがいいです。決して成果を焦らない事ですね。だんだん散歩がお互いに楽しくなってきていました。
運動会にも参加してみました。
躾のK先生のところでのお泊まり会に参加したももです。はじめての外泊です。色々なワンちゃんと遊んでいるphotoを後日、見て、T&Kは互いほくそ笑んで。
公園の拾いに参加後、ドッグカフェに立ちより休憩、帰る前にワンちゃん達だけでの集合写真です。ももとジャックラッセルの子がジェントル・リーダーをつけてますね。それにしても、他のイヌを見たら、テンションがあがり、吠えまくるももがここにいるんですね。なんか信じられません。
躾のK先生の的確な指導のお陰で、T&K、Dと共に暮らす中で難題を提示してきたももにも、発生して来た悪癖が徐々にいい方向に改善してきました。そこで、Tの心の中にも大きな変化が生まれてきたようです。「お前よ!ももの事、なんにもわかってないよ!」と。こころの声が聞こえて、Tにこんな絵を描かせたんですね。「ももはわたしの人生の先生だ」と。
令和3年6月15日 記