Something

Takeshi Hirano

ツバメストーリー回顧

2013年

当院の駐車場内が舞台です。なんやかんや彼等を観察して9年にもなります。2022.5.16.只今、抱卵中です。経験上、後2〜3日で雛の誕生です。お母さん、昼夜、付き切りです。今年の雛達にお目にかかる前に、過去のブログのツバメ物語の回顧を試みてます。

かれこれ、何十年も南区青崎地区で動物病院を開院しているが、当時、何せ、初めてのことであるし、巣を作ってくれた事に対し、驚きと感動で興奮気味だったのを思い出しました。

先ず時間の経過と共に見事なお椀状の巣が出来上がっていった事に感動しました。素敵な“山城”の完成です。さらに親鳥達は雛五羽、立派に育て上げ、巣立ちさせました。立派なもんだねえと感心しました。

ちゃんと翌年(2014年)も来てくれました。その年も雛達は順調に成育してましたが、五羽のうち一羽が不幸にも落鳥してしまいました。それをカラスは見逃さなかったのかな?巣は無残に壊され、雛達の姿も全員消えてしまいました。 それ以来、つばめの当院への往来もありません。もう、うちには来てくれないのだろうか?諦めながらも古巣の修繕をして残しておきました。つばめにはいやなつらい場所になってしまったのだろうか、翌年は全く来てくれませんでした。空っぽの古巣だけを眺めている一年でした。(2015年)

ところが今年の四月、二羽のつばめが古巣に止まりました。何やら相談している様子です。数日後から古巣の増築を始めた様です。二倍くらいの深さに盛土してます。(2016年)

どうやら托卵から雛の誕生まで来てる様です。こちらもカラス対策を施しながら見守っている最中です。(一見、ヘンテツもない針金ですが、天井に取り付けて以来、一度もカラス被害が発生していない優れものです。これは当院の職員Tのアイデアです。)

【2018ツバメストーリー】

今年もツバメが当院にやって来てくれました。

昨年、ここから無事に巣立った実績が彼らの世界でも好評価されたのか(ここは雛を育てるには安全性が高いとか?)、去年よりも早く四月の中旬には壁面左側にある古巣で抱卵していました。ところが、二週間目に忽然と消えているでは。どうして?何が発生したの。それからツバメの姿を見なくなりました。

数日後、気になるので巣の中を覗いてみました。中の敷き藁が粉状になり卵の形跡など全くありません。これってどういう事?私、想像するには古巣に細菌か黴でも繁殖してしまったのか?卵の形跡など全くありません。感染を恐れ、身の危険性を感じて退散したのかな。それにしても残念。今年の雛たちはここでは見れないのかなと諦めていました。

ところが、さらに一週間後、二羽のツバメが駐車場の壁面右側にある監視カメラのうえで何やら相談でもしてるようにも見えなくはなかったのですが、骨休めかなと軽く考えていました。しかしそれ以来、毎日のようにやって来て巣をつくっているじゃあないですか。

大したもんです。この巣から三羽の雛が立派に成長し巣立ちました。

2019年

「今年はツバメがやってこない。」6月9日のつぶやき。

動物病院駐車場の壁面に取りつけられている監視カメラ二機に彼らが作成した古巣に向かって。

あまりにも見事な作品なのでそのままにして置いていました。

ツバメストーリー②(雛達の巣立ち)2021年

すっかり子供達、お母さんと変わらぬ容姿に変貌。羽ばたきをしている所を何回も目撃しだした。

あれ、お母さんが何やら、しきりに喋ってますね。一羽は左前の子の後ろに隠れています。

勇気を出して!大丈夫だから。もう、飛べるよ。付いておいで!、いよいよ巣立ち間近になってきたのでしょうか?
追記:監視カメラ横のオシャレな木製の棚は毎日のように早朝、ツバメ談義をする友人Oさんの作品です。「ここに巣を作ったら?」優しいじゃあないです

7/28.遂に一羽、巣立ちしたようです。出勤時には既に一羽いませんでした。

7/29、午前11時20分、誰もいない。なんか淋しい。今回、4羽、全員の雛が旅立ってと言うわけではありませんでした。

一羽だけ最初から他の子達に比べて小さかった子が10日前に亡くなりました。前の日は変わらず、お母さんから餌をもらってるところを見ていました。その時は特別に何も思わなかったのですが、左端にいる明らかに小さい子だけに、お母さんが集中してやってるように見えなくもありませんでした。それに他の子達も静かにしていました。考えてみれば不思議な光景でした。

2022年4月

4/12.am8:00.1羽のツバメが藁を加えて監視カメラの上に置いているのを目撃しました。どうやら、ここに思案の挙句、巣を作る事にしたようです。

5/3.抱卵中です。

お母さんの休憩中、こっそり、撮影さしてもらいました。

5/16.お母さん、昼夜付き切りです。抱卵を始めてから約2週間です。そろそろ、雛の誕生日ですね。これからどんなドラマが展開するのかな?楽しみです。先ずは無事に産まれてくる事を祈るばかりです。

令和4年5月16日    記