Something

Takeshi Hirano

朝顔物語

今回、紹介する朝顔は10年近く前になるかと思いますが、高齢のダックスフンドが亡くなり、その飼い主さんが、「今までお世話になり有り難うございました。」とわざわざ病院の方に挨拶にこられ、その際、自宅の庭で毎年、育てている朝顔の種をくださいました。それ以来、うちでも毎年、その種が元祖で、子孫たちが育っています。夏になり、花を咲かす度に亡くなった子のことも重ねて思い出します。

アサガオ(朝顔、牽牛花、学名: Ipomoea nil [1]、英: Morning glory)は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物。朝顔は、1つの花は数時間しか咲かず、1回咲くとしぼんでしまう1日花です。開花時期には、毎日次から次へと新しい花が咲くので、同じ花が長く咲いていると思ってましたが違いますね。朝顔は短日植物なので、昼の長さが短くなったことを感知して花芽を形成するようです。短日植物とは、夏至から冬至までの期間は、日に日に昼の時間が短くなる(夜の時間が長くなる)頃に花芽をつくり蕾ができる植物の事をいいます。開花は9時間以上の夜を過ごすことで開花するようです。よって夏、限定でなく条件さえ整えば、秋になっても楽しめるんですね。でもね、夏の朝に見る朝顔は一段と印象深く、子供の頃から脳裏にしっかりと刻まれています。それに毎年、小学生たちが夏休みに入る前に学校で育てている朝顔の鉢を自宅に持ち帰ってるのを見るのが定番になってます。朝顔は子供たちにとっても身近な植物ですね。

 朝顔は夏にふさわしい、夏の朝に命をかける花である。やはり、朝顔は朝早く見るのがいい。
日がかなり上がって見る朝顔は元気がない。夏の朝を心待ちにして咲くこの花は、夏の朝のすがすがしさを全身で表現している。およそ、夏の植物は大柄である。
ちょっと雑でスケールの大きいものが多い。ひまわりなんかそうである。
果物で言えば、すいか、しかし、朝顔は、何かはかなさを感じさせる。
寿命が短いからそう思うのかもしれないが、花からうける感じは淡い。どぎつくない。
朝の一時を惜しむように咲き、すぐしぼむ。
 朝顔のことを英語で、Morning Glory(朝の栄光)というが、朝顔の感じをよく表わしていると思う。
しかし、日本名の朝顔というのもいい。まだ薄暗いうちに、ぽっかり顔を浮かび上がらせている朝顔、
夏にはなくてはならない。夏の朝の楽しみの一つである。
そして、まわりまわっているつるの緑も、鮮やかである。

Harmonizing with the summer, the morning glory risks its life to bloom in the summer morning.
The morning glory is at its best in early morning, but, it is in low spirits when the sun is high.
Eagerly anticipating the summer morning, it blooms and with its whole being expresses the freshness of the morning.

Most summer plants are large. Many are somewhat rough and large-scale. For example, the sunflower or the watermelon, and so on.
But the morning glory feels kind of fleeting.
Because it seems to us to be short-lived, it seems to have a delicate air about it.
Its color is not loud. It blooms, and then as if resenting the arrival of morning, soon withers away.

In Japaneses, morning glory is called asagao(morningface).
I think that ‟glory of the morning”expresses quite well the feeling that the flower gives to the morning but it is also good in Japanese.
Before the dawn the face of the morning glory comes up, and summer wouldn’t be the same withoutit.
With the vivid green of its twining vine, it is certainly one of the pleasures of summer mornings.

Pure Hearts より

毎年、夏になると、正に、わたしにとって印象深い上記の中学の恩師の詩が蘇ってきます。朝顔という日本語名もMorning gloryという英語名も素敵で気にいってます。ところで、2020年の暮れから、8月下旬に旧畑から出て来たゴーヤの苗を持ち帰り、花や緑の少ない冬場に室内で葉の緑だけでも楽しめればの思いで、数ヶ月は成長していくゴーヤを楽しみました。支柱をのばしながら1メートルくらいは伸びたでしょうか?残念でしたが、枯れてしまいました。落胆も束の間、鉢の中には一つの双葉が🌱がでてるのではありませんか?まじまじみると朝顔の葉です。いくらなんでも、この時期に育つなど想像していませんでしたが、いい意味での予想外でした。

2021.2.20、5°c/17°c、☁️/☀️、鉢の中で一輪の朝顔が咲きました。いちいち驚いてます。冬場、室内で葉の緑を楽しんでいる中で。

一つの茶色の実が花の後に出来ています。

2021.4.11、9°c/18°c、☁️、一つの実の中には四つの黒い種がありました。発芽を期待してませんでしたが2ヶ月、乾燥させて、蒔きました。一応、今年も朝顔を新たな新天地になる自宅の庭で、確実に楽しみたいので、ジュンテンドウで買った苗を中央に植えてます。

2021.6.6   、17°c/26°c、☁️。4粒の一つが発芽した。ビックリでした。

花が枯れた後にできる朝顔の実は、最初は鮮やかな緑色をしています。 この時期はまだ未熟な状態で、実の中にある種も十分には育っていません。 ベージュや茶色くなった時期が種を収穫するタイミングになります。

6/14、21°c/27°c、☁️

7/2、22°c/29°c、☁️/☀️(にわか雨)

7/3、24°c/29°c、☁️/☀️(にわか雨)

7/4、23°c/29°c、雨、翌日には萎んで、時期、落下。花の命は短くて、儚い。

 7/6am5:40、25° c/29°c☁️

7/8、23°c/28°c、雨☔️、大雨警報、am6:40.朝顔2輪、どしゃ降りの雨のなか咲いてます。

8/24、25°c/28°c、☁️、雷雨

8/26 、25°c/31°c、🌤

先陣切って、ジュンテンドウで買って来た苗はグングン成長して、立派な花を既に咲かせています。横の二葉の苗が4粒のうちのふた粒です。

9/18 、21°c/26°c、雨🌩どうやら、4粒、みんな発芽してるようです。後陣の四つ粒もそれらしい葉になってます。ひと苗ずつ、移植して独立させて株間をほぼ一定にしました。

9/19.21°c/29°c、晴れ☀️ 、今朝も一輪咲きました。白い、淡い花が。既に、土に落ちた種が発芽してます。

2021.9.25、19°c/28°c、☀️

ええ!こんなに小さいのに一輪、普通サイズの花を咲かせてます。

9/30、21°c/29°c.快晴☀️

10/10、19° c/28°c、晴れ☀️

どうやら、路地では様々な品種がありますがか全体的に見て開花時期は7月~11月頃の様です。季節は、夏から秋まで。 朝顔は夏のイメージが強い花ですよね。 しかし、夏が終わって秋に入っても咲いています。こうして、身近にいて毎日、長い期間、楽しめるなんて、思ってもいませんでした。今回、目的は違っていましたが、室内に持ち込んだ鉢の中に、朝顔の種があったようで、暖房をしてる師走に発芽している朝顔を見つけ、興味半分で観察して花を咲かせ実をつけ、種をつけ、その種を蒔き、、、一年中、楽しめたのに感動してます。

10/12 、22° c/26°c、くもり☁️

今日も一輪。一日で花は萎む。数日したら、種の膨らみに気づく。

10/15 、17°c/28°c、🌤今朝も一輪、咲いてます。茶色の実は中の種が今にも地に落ちる寸前です。ちゃんと次世代に繋がってるんですね。数日前から、天気は一変して、北海道では初冠雪があるくらいで、広島地方も朝夕の温度差が10°cもあり、秋から冬への序章のようです。この度、朝顔に対して、夏から秋まで楽しめる花にと認識が変わり、別角度から楽しめましたが、さすがに今朝は咲いていません。11°c/22°c、晴れ☀️     

        令和3年10月18日   記