Something

Takeshi Hirano

畑の虫たち

ぎらぎら、早朝から暑くて。数日前の梅雨明け宣言がでた途端です。今度は猛暑に我々生物達は適応させなければいけないようです。8/6の今日、75回目の原爆記念日が、広島の地で施行されました。コロナ影響下、昨年までとは違い三密状態を配慮しての開催です。被曝地、広島からの地球平和のための広島県知事の力強い宣言と、子ども達の平和宣言に心打たれました。
毎年この時期になるとギラギラする太陽、鮮やかなブルーに映えるムクムク盛り上がった真っ白な雲、上記の深紅のキョウチクトウの花が一つになってイメージされてます。
ところが今年は気温こそ高く、猛暑日が続いてますがお空はどんより、湿度も高く梅雨の延長のようです。未だ、私の中の夏のイメージが訪れてきません。コロナ惨禍、平和式典の参列者の縮小は止むを得ません。どんな理由があれ、核を軸とした平和は決してありません。
広島、長崎で起きた惨事は

決して二度と起きてはならぬ事と改めて思いました。
人間は地球上の生物の代表として自覚を忘れてはいけないんです。今日という日はその事をしっかり身体に刻み込む時で一年で一番緊張します。それぞれの国の諸事情があると思いますが、人類が先ずは仲良く一つにならんといけませんよ。
その上、話は転じて、突飛で極端かもしれませんが、わたくしこと自称、畑の主は地球は人間だけの所有物じゃあないんですと叫びたくなるのです。畑の主にとって手塩にかけて育てている野菜たちが発育時期、かまわずに葉から茎までぼろぼろに齧る虫たちの存在に実に腹立たしく感じたり、ひねり潰したくなる心情は解ってもらえますよね。
しかし、かれらにもですよ、ちゃんと生きる権利があるのだと認める事から始まれば、敢えて彼らの事を害虫と呼びますがあくまでもわたし達にとっての害虫であり、人間の一方的都合ですよね。かれらにも生態系に必ず、役目があるのではに行きつきますし、彼らとの付き合いかたも変わってくるかもしれません。
だから、わたしの固定概念をひっくり返して見る必要があるのではありませんか。そこで畑にやってくる虫たちにスポットを当ててみたくなりました。愛くるしいものから害虫というレッテルを貼られているものまで。
考えてみれば、好きも嫌いも自分の勝手サイドの単なる主観なのですが。

ウリハムシ

腹立たしい。誰だ。ズッキーニの葉がボロボロですよ。まるで珊瑚樹を思わせるようです。
犯人はウリハムシなんです。正直言って主はこのウリハムシが好きになれんのです。
同じ地球上の生物体として。でもねぇ。勝手なもんでそろそろ収穫も終わり、葉も黄ばんできて、そろそろ抜こうかなぁって思っていたズッキーニに、ウリハムシの集団がやってきていて、余りの多さにこちらも愕然です。
この時のウリハムシはもしかして、掃除屋さんかもしれません。
こちらは収穫は満足に出来ているので今回は多少、苛立たしさは減少していますが、グングン苗が成長して茎も大きくなり花までつけている時に、群がられているのを目撃してしまうとそんな余裕なぞ、ありませんよ。パンパン、パチン、パチンですよ。
気分は良くないですよ。
殺生するのですから、落ち込みます。
状況次第では殺虫剤を使わざるえません。毎日毎日の事でウリハムシのほうも私が近づく気配をいち早く感じてか、群がってた味ウリの葉からパーッと去っていくんですよ。
俺って、ウリハムシからも嫌われるんか?複雑な思いです。

クマゼミ

8/14(金)晴、猛暑日です。お盆です。
畑にはam5:30~姫リンゴの木の周辺の草刈りをしてると掌になにやら羽ばたくものがおり、振動している。
クマゼミじゃあないですか。はやばやと今年は主役の座を油蝉に変わっている様です。
どうした現象でしょうか?なんか音色が昨年までと違うって思ってました。
夏の入り口は油蝉、夏本番にクマゼミ、夏の終わり、秋の入り口はツクツクボーシと思ってましたが、今年は違うようです。
異常な暑さ続きです。
夏だなあというこころのゆとりとでも申しますか?そんなのがありません。
今日は仕事が盆休みで畑で過ごす時間が十分で二回目の畑に出陣です。

今度は手刈りでなく草刈り機が稼働します。
イチジクの木の下の雑草の処理に入った時、動きのない油蝉を見つけました。クマゼミが主役になって油蝉の存在が無いって今朝方思ってましたがこうしたかたちで会えるなんて。
イチジクの木の大葉の陰で身体を横たえ、静かにお迎えがくるのを待っていたのでしょうか?
8/15(土)快晴、気温37、38度になってます。猛暑日というか炎暑日?です。
今日は75回目の終戦記念日です。日本が再び歩き始める日です。
人類よ、人類よ、目覚めよ!目覚めよ!今も進行中のコロナもその事を人類に知らしめる一助を担ってるような気がします。
偉大なる人類よ。原点にもどれよとも言ってるんですかねえ。

姫リンゴですが、昨年、酷い目にあったので今年は早々とネットで保護したつもりです。
なんとか実は齧られてはいませんが肌はシミが結構ついてますね。
黄金虫君、ほどほどに。童謡:「こがねむし」黄金虫は金持ちだ。
――イメージがちがうよ。姫リンゴの葉がボロボロですよ。

黄金虫

カメムシ

カメムシ君、こんにちは。お名前はよく聞いてますが、この主、以外と知らないのです。
今回、初対面です。初印象、いい、イイですよ。綺麗なお姿。体の中央に宝石がきらきら、おしゃれですよ。好印象。
ところがですよ、ウィキペディアで調べてみても、どこか長所がないかと思いきや、見当たりません。印象深いのは屁こき虫、悪臭、不快害虫のレッテル。
私、実際、この度、初ご対面で被害を被っていないのでピンときてません。
未だ、匂いもかいでません。私、できるだけ先入観だけでは物事を決めつけないよう心がけますね。例え忠告を聞かなかったため後悔する羽目になったとしてもです。

7/23雨上がりの畑、5:30頃、スイカランドの端っこに収穫間際の小玉スイカが2個有りました。
カラス対策でネットをかけたりして神経を使ってました。
なんか甘い香りがただよってます。
結構激しく降った未明の雨で、割れたかな?予感的中。ネットをはぐってみると案の上です。
ただ、カブトムシが出てきたのにはビックリ。ガタイも大きなオスです。

蜂がゴーヤの花の蜜を吸ってます。

4/1てんとう虫が喉が乾いたんですかね?水を飲みに来ました。

てんとう虫

カマキリ

2019.9.23前肢を負傷したカマキリが突然、
目の前に現れました。すっかり傷は癒ました。その節は有難うございました。
私はかつてその傷、そのうち治ると言っただけでしたが。

オンブバッタ

2020.8.4 オンブバッタ、はやばやと登場。盆前から早朝の畑のお迎えセレモニーは蝉からバッタの演奏に変わってますよ。

2020.4.8  アゲハ

ちっちゃい頃、トンボ取り、蝶取り、なかなか手に入らなかったアゲハ。

2019.6.23 カミキリムシ
今年はお目にかかりませんね。昨年はイチジクの若木の枝の皮を数日かけてすっかり剥ぎ取ってましたね。
イチジクの木は痛いっていわないの?
僕だったら、黙っていないよ。きっといい加減にしてくれよ。って言うだろうね。
2020.8.18ツクツクボーシの声が竹林からしてきました。
早朝の畑からはバッタの合奏が始まりだしてます。まだ、猛暑、炎暑の最中ですがちゃんと秋が始まってますね。

アオマツムシ

ヘチマの黄色の上品なお姿の花の蜜を吸いにきたのですか?初めて見ました。
お名前は?2020.8.24am7:00、アオマツムシでした。-畑の主、毎日、早朝から休みなく畑に通ってます。
8月に入って雨らしい日が一日もありません。夏野菜も終わりかけて整地に余念がないですが、耕地も大変。
カチカチで鍬やスコップが入っていきません。それに早朝といえども汗がびっしょりです。
ここに来て雨待ちです。いつもの年と違って、キャベツの苗にヒラヒラ飛んでくるモンシロチョウをあまり見ませんね。この暑さの影響でしょうか?
うちの畑では野菜で唯一、オクラが元気です。

オクラ

害虫という言葉は人間様の一方的、表現ですよね。本来、ある処で妥協するのは人間の方なんですよ。
モンシロチョウは可愛いですよ。畑で真っ白い体をヒラヒラ。ところが、キャベツの葉の裏に卵を産みつけ、青虫被害に苦慮してます。蝶にしてみれば生きる為の当然の行為ですよね。

2020.8.26、am6:30 芋虫

サツマイモの茎にしっかりとくっついていますね。芋虫君、どんな成虫になるのでしょうか?
今回、小さな虫たちにスポットを当ててみたので、畑の主は畑でこんなに多くの生物達が生活の場にしてる事を改めて知り、感動すら覚えているようです。
虫達や自然界の目的は「生態系(土)を豊かにする」ことであり、人間の目的は「野菜を収穫する」ことです。確かに納得です。お互いのズレを調節するのが一番なんだ。畑の主は、マイナビ農業の「害虫にも存在意義がある?…」の記事を見つけ、日頃の虫達との関係で苦悩していたので、一つの指針が生まれたようです。現在、夏野菜の終了で土作りの最中です。
長く雨が降っていないので土がカチカチで大変ですが、畑の平和には土作りが一番なんだ、頑張らなくてはと主は胸に刻むのです。

夏雲
2020.8.27 記