つばめストーリーブログ つばめが当院の駐車場の壁際に取り付けられている小さな監視カメラの上に巣を作り、親鳥達が六羽の雛を全員育て上げ、ちゃんと巣立ちさせたのが四年前になる。 何十年も南区青崎地区で動物病院を開院しているが、当時、何せ初めてのことであるし、巣を作ってくれた事に対し、驚きと感動で興奮気味だったのを思い出しました。それまでは旧二号線沿いのお店の軒下に巣を作り、子作り子育ての親鳥達が頻繁に出入りするのを、出勤途中、よそ事の感覚で春の訪れを感じながら暖かい気持ちになって、今年も“つばめ”の時期がきたんだなあで、うちの駐車場を巣作り場所に選んでくれた事は想像もしてませんでした。動物達、動物達を連れてくる飼主さん、頻繁に出入りする車、車道の騒音でごった返す環境下でよくぞ作ってるな。う~ん、天敵のカラスの侵入は確かに少ないかな?とか色々想像するのです。 先ず時間の経過と共に見事なお椀状の巣が出来上がっていった時には感動しました。素敵な“山城”の完成です。さらに親鳥達は雛五羽、立派に育て上げ、巣立ちさせました。立派なもんだねえと感心しました。来年もおいでね。心待ちにしています。 ちゃんと翌年も来てくれました。その年も雛達は順調に成育してましたが、五羽のうち一羽が不幸にも落鳥してしまいました。それをカラスは見逃さなかったのかな?巣は無残に壊され、雛達の姿も全員消えてしまいました。 それ以来、つばめの当院への往来はありません。もううちには来てくれないのだろうか?諦めながらも古巣の修繕をして残しておきました。つばめにはいやなつらい場所になってしまったのだろうか、翌年は全く来てくれませんでした。空っぽの古巣だけを眺めている一年でした。 ところが今年の四月、二羽のつばめが古巣に止まりました。何やら相談している様子です。数日後から古巣の増築を始めた様です。二倍くらいの深さに盛土してます。 どうやら托卵から雛の誕生まで来てる様です。人間様もカラス対策を施しながら見守っている最中です。今年のことはいずれご報告いたします。都会の春告げ鳥さん、子育てが終われば夏だね!!お互いがんばろう。