Something

Takeshi Hirano

皇帝ダリアから日本水仙へ

皇帝ダリアは短日植物といって、日照時間が短くなると花を咲かせる性質があります。

「一輪、咲いてるよ」11/15、6°c/20°c  自宅の東西2ヶ所の畑に植えている皇帝ダリア。日当たりのいい西側の方で開花しました。

2021.11/21、8°c/18°c

11/23.7°c/11°c

皇帝ダリアの花の由来

皇帝ダリアには、木立ダリアとインペリアルダリアという別名があります。「ダリア」とは、植物学者のダールから名付けられました。

「皇帝」には、花の気品さと天に向かって伸びていく姿をかけ合わせています。

この皇帝という名前には革命を起こしたナポレオンの妻、ジョセフィーヌの話が由来しています。

皇帝ダリアは、「ダリア界の王様」という呼称もあるほど気高く優雅な植物です。green snapより

わたくし、数年前から魅せられてます。一年の終わり頃に、孤高の気高く振る舞う姿。まるで、いにしえのジャンヌダルクだ。

12/7電線に届く勢いで、背が高くなってます。ロープで太く木化してきてる茎にかけて自宅側に一層引っ張って、門扉の所で固定しました。これで電線に触れる事の心配はなくなりました。

12/12 ,8°c/17°c晴れ☀️今年も気高く、正に皇帝の響きにピッタリでした。グングン背が高くなり、天まで届く勢いです。下からは見上げるようです。もう時期、自分の終わりの時を知ってるかのように、無言で美しい姿をアッピールしてました。最近では時折吹いてくる風になびいて地面にパラパラと落ちてます。ピンクの大きな綺麗な花びらです。

毎日、「今朝は20枚、拾ったよ。」が女房の朝食前の一言になってました。12/22、4°c/16°c,ご苦労様でした。終了です。霜にあたり、一気に精気を失ってしまいました。22日は冬至です。冬至(とうじ)は、北半球において日の出から日の入りまでの時間が最も短い日を指す。つまり、冬至が訪れるとその日は1年中で昼が一番短く、夜が最も長くなる。また、この冬至は別名で「一陽来復(いちようらいふく)の日」と呼ばれる。

12/26,-1°c/4°c,地面から10cmの所で切りました。残っ部分の敷き藁等で養生し、木化部分の茎は1〜2カ月、雨の当たらない所に移動です。来年そうそう、節を挟んで分割し挿し木にして、2022年の冬に向けてのスタートです。一方、家のまわりには日本水仙の葉がびっしりで開花の2月本番が待ち遠しいです。小柄で白と黄色の素敵なコントラストが素敵な可憐な花です。

日本水仙の葉

ところで、 冬至と言えば、カボチャと柚子、それぞれの謂れはさて置き、今年、とれた柚子は例年よりも実は少なかったのですが、ちょっと柔らか目で、実の充実度は悪いのですが、鍋に入ると何時も以上に香りがしています。寒い冬にはわたくしの場合、熱燗🍶とゆずの香りの湯豆腐です。

柚子の木と実

湯豆腐

孤高のヘチマ

ヘチマは地上からハナミズキの枝の先端まで蔓を伸ばしていったようです。寒い冬空に見るからに乾燥し切ったヘチマの存在に気付いたのは最近の事。今年はヘチマの大きな葉でできたカーテンが夏場の暑さを防いでくれて重宝しました。ヘチマの方は10月後半には片づけ、今年も自宅のプランタンで、小さいながらヘチマを収穫して、ヘチマタワシを作り、知人にもらってもらったので、ヘチマはわたくしの脳裏からは既に消えていましたが、上の方をよく見ると蔓はひっからびた紐状、上部のさらに細い蔓がハナミズキの小枝にくっつき小さなヘチマを支えていて風が吹くと静かに揺れてます。冬場の鳥たちの餌にもなりません。失礼しました。ヘチマさん。2021年、最後の最後まで我が家を守ってくれてるのに。今日は2022年が走りだして9日目です。脚立🪜を伸ばしてやっと届き、採りました。

15〜16cm大のヘチマ

簡単に皮を剥いてヘチマタワシ、思ってた以上に繊維がしっかりしてました。それに数は少ないですが立派な種ができてます。

使い古しの歯ブラシを差しこんでシンクタンクのコーナーの掃除に最適!改めてご苦労様でした。

さて、柿の木はこの時期、柿の木は柿の実を恰も野鳥達の冬場の餌に残してくれてます。こころある人間の配慮があると思います。

このphotはご近所さんの借景です。十分、人間様がいただいてもいい熟した柿です。「寒いね。こっちに来てお食べ。今年もちゃんと、とっておいたからね。」と人の温もりを感じます。

一口知識:

「柿の花」は夏、「柿」「熟柿」「木守柿」は秋の季語ですが、この木守柿とはカキノキになった柿の実を全て収穫せず、木になったまま残しておく数個の柿の実のことである。「こもりがき」「きもりがき」「こまもりがき」「きまもりがき」と読まれる。このような風習は来年の豊作への祈願であるとも、野鳥のために残しておくともいわれる。なお、ユズなどについても同じような風習がある。

わたくし、思うに「木守柿」は「きまもりがき」と読む。読みと意味を知ると一層、こころあたたまり、寒い冬の暖炉の温もりを感じます。それに寒空を餌探しに奔走する野鳥達の事を思うと胸が締め付けられます。12/31、雪がぱらぱら、雪景色です。今日は大晦日です。2021年Lastです。今晩は日本酒の熱燗🍶、湯豆腐、年越しそばで一年の締めです。ところで、いつもの習慣でスマホで調べものをしていたら、偶然にも、こんな素敵な文章に出会えて、ほっこりです。             

「雪は天から送られた手紙である」

この素敵な言葉を残したのは、加賀市片山津出身の中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)(1900〜1962)。雪の結晶の美しさに魅せられ、世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功したという科学者です。近年、毎年のように各地では雪害も発生し、人々の不安をかり立ててますが、その度に地球🌏上のリーダーを暗黙の内に自認する人類には全ての生物や自然環境を守るべき行動をとる義務があるのでは?と考えさせられます。天から送られた手紙としての雪❄️だと思える日が訪れる日をイチニチも早く切望します。

2月が待ち遠しい可憐な日本水仙

令和4年1月15日    記