Something

Takeshi Hirano

2014.7.2もも日記4
ももの散歩から

Dは午後から自転車の前の籠に乗せて公園に連れて行っている。籠のなかでいい子しているようだ。
公園ではDのサッカーの相手をしてるようだ。
余程、ちびももちゃん、楽しいのか翌日も連れて行けって催促するくらいだと。
一方、T&Kの頭の中には一抹の不安が発生してきてる。

ももは日々成長し、体重も増えてくるので自転車の転倒が気になってしまう。
Dにアドバイスをした。彼も彼なりに考えているようで、自転車でも後部が二輪車で大きめの荷物が置けるものを購入するつもりのようです。
T&Kの方は自宅から向洋駅北口までは僅か100mくらいのところから散歩を始めてるようです。その間、お寺前に車道があり、車、バイク、自転車の往来があります。
交差点で先ず待ちます。渡れば目的地まで半分の距離です。
お寺とマンションの間の歩道で、ももはリラックスするようで、体をごろごろします。もも、あともう少し、立って、もう一つ少し広めの道路を渡ればゴールです。
駅前の少し広い所でももと戯れます。徐々に屋外の散歩が毎日の日課になってます。

ところが、いままでは抵抗なく歩いてましたがこの2日間、足取りが重く、なかなか前方にすすんでくれません。
帰路はいつも通り、サッサッ、急ぎ足で我が家に向かって小走りです。一生懸命です。ももには失礼ですがその走り方がなんとも可愛いくてたまりません。

ももが立ちどまったら、こちらもちゃんと立ちどまって「まってやろう」、無理矢理リードを引っ張って前方に進むのはやめよう。嫌な事があるばかりでなく生理的現象を催したのかもしれません。散歩する限り、もも目線で行動しよう。まだ、体重もすくなく、体も小さいですから、嫌な反応をリードに余り感じないので見過ごしてしまうところです。ちびチャンなりに理由があるはずです。配慮してやろうね。この時は未だ謎解きができませんでした。問題が先送りされました。
ももの散歩デビューは2014.7/10でした。
やく2週間経過してます。そこで、散歩について改めて考えてみました。

1.いきなり地面を歩かせている。実はもも自身、どうしていいのかわからなくなっていたかも?
リードで私のほうが目的の駅まで行く事だけ考えてたかもしれません。先ずは抱っこの状態で外の世界に慣れさせたほうが良かったかもしれないね。
散歩コースの周囲に慣れてきたら、家の近くでそっと降ろし、歩かせて帰宅するという具合に段階をふむべきだったかな。ももが立ち止まった時に強引に引っ張ったり、怒ったりしなかったのは賢明だったかな。
散歩デビュー2日前の事ですが胴輪を首輪と併用することにしたので近くのペットショップへ胴輪等購入の為、サイズ合わせもあり、ももも一緒に連れていきました。ももは店員の女性にすぐなつき、私達、ちょっとビックリ。
ももの故郷はペットショップだ。そこできっと優しくしてもらったんだ。
いろいろ指導を受けて、早速、ももの体に巻き付ける胴輪の装着を練習しました。

無論、初めての経験はももですよね。みて、かいで、触れて確認してますよ。自分に危害が及ぶものかどうか、慎重です。
徐ろに首に緩めに巻いてしばらくどういう行動をとるか観察しましたが、特別、違和感なく部屋の中を歩いてました。
首輪はokです。
7/13、胴輪は装着時にちょっと戸惑ってます。Dは一人でやろうとしてももはいやがり、手を噛んだようです。
Dの悲鳴が部屋から聞こえてきました。
慣れるまで一人で装着はやめておこうね。
胴輪の装着は徐々に慣れ、ももの方も同様、装着される事にあまり抵抗しなくなってます。
いい子にして付けさせてくれるようになってます。
再び、前述した散歩中の途中でのストップの件に戻ってみます。
チビちゃんなりに私に反抗することなくついてきてましたが実は散歩には積極的になれない理由があったんですね。
遂に限界でストライキだったんですか?チビなのに気を使っていたのか?一気にタイムスリップして、現在、ももはすでに6歳になっています。
今日2020.9.8です。台風10号の影響が広島地方に、深夜未明から激しく窓ガラスに叩きつける雨音や、ビュービューうなる強風で、ももはすっかり怯えて、ハウスからでて部屋の隅っこで縮こまってしまってるよ、おしっこもうんちもした形跡がないとKの報告がはいりました。あまりにもの恐怖で吠えたりもできません。

もしかして人間の五感と犬の五感との違いが謎解きのヒントに?
早速、調べ始めました。今回は聴覚から比べてみましょうか?

犬は聴覚に優れており、およそ3万8000ヘルツまでの音域を聞き取ることができる。人間の約2倍近くの音域を聞き取ることができるようです。
犬がすごいのは犬の耳は17本の筋肉からできていて、犬の耳は音がする方向へ自由に動かすことが出来るところです。
私達には聞き取れない音も、ももにはキャッチできるんですね。
ももはどうしても踏み切りを渡るのが苦手です。そこで発生している音が大嫌いです。特に遮断機が下がってくる時、かなり離れているところでもそわそわしだし、テンションが一気にあがり、吠えだします。
敵にもでもあったくらい、遮断機を目の仇にしてます。
ももの散歩中には時間帯とか出来るだけ配慮してますが、ももにとって散歩が決してルンルンじゃあないんです。
人間の私達にはどーしてそこまで不快なの?ですか。
良い悪いを冷静に判断する習慣を身に付ける事が大事で、決して感情的に処理してはいけんよ。Tは深く反省するのです。
「動物が何をしたいのかな?何を求め、何を欲しているのかな?犬を飼うということは、自分以外の〝意思あるもの″と暮らすということ。」
けっして慣れたとか平気なんじゃないんだ、みんなに好きでいてほしいから我慢してるんだ!の文面にTは目に鱗でした。

ところでももの小さい頃はリアクションが小さいのでついつい見過ごして人間サイドでもものこころを踏みにじってたかもしれません。
結果的に無視してしまってたかもしれません。
大人になって意思と行動がはっきりしたため、慌てて、困ったなあってやってることが多くなってました。
ももの場合、兎に角、地声がでっかいんです。室内でも屋外でもハッとすることがあります。姿、形が人間と違うし人間の言葉は喋らないが、生物として命の尊厳には差は無いはず。
されど人間が主体にならざる得ないのが地球上の定め。
人間は先ず、はっきりとした意識を持たねば上記の「意思あるもの」と暮らすなんです。
ももの鉄道嫌いは内の環境では自宅が駅に近いのでどうする事もできません。生後4~5カ月目頃、ある晩のことです。
うちの病院と自宅の間に山陽本線と呉線が通ってます。
どうしても踏み切りを渡る必要があります。
ももを連れて散歩がてら、向洋北口駅の東寄りの無人踏み切りに近づくとももはソワソワし始めたので抱っこに切り替えて上り線列車通過のアナウンスと信号の点滅と音が聴こえてます。
ももはわたしの腕の中で一層、落ち着きがなくなってきました。遮断機が降下しはじめました。その時です。
私の腕の中から飛び出して線路内に入ってしまいました。
同時に遮断機は降り、数秒もしないうちに列車が目の前を走り抜けました。
「ももが轢かれる。」遮断機があがり、ももが折り返して線路内中央のところで私に飛びついてきました。

私のそばにいた若いカップルが「良かったですね。」って声をかけてくれました。「死ぬかと思ったよ。もも」このこと以来ですよ。
もものこころには取消すことの出来ないトラウマとして残ったようです。
飼い主としても恐怖がしっかりと残っています。それに罪悪感もです。
実は犬が大きな音だけを怖いのでなく音以上に、空気の振動や揺れに恐怖と不安を感じているようです。怖がる代表的な音は?
1.雷や地震、台風(風)などの自然の音 2.掃除機、ドライヤー、洗濯機などの家電製品の音 3.バスやトラックなど大型車のエンジン 4.花火の音 5.工事現場の音や踏み切りなど。ももの場合、1と5に敏感ですね。
それとバイクが苦手、困った事にバイクに向かって吠える事があるので要注意です。
家電製品の音には平気です。
教訓1.もも日記2から
犬にとって「噛む」ということは「探る」という行為と同じなんだ。
教訓2.「無駄吠え」は犬にとって無駄じゃなくてすべてに理由がある。
教訓3.もも日記4から
犬を飼うということは自分以外の〝意思あるもの”と暮らすということ。

令和2.9.15 記

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