Something

Takeshi Hirano

蔓(つる)とひげの不思議

畑の主こと私は、前々から興味を抱いていたのがつる植物の蔓(つる)とひげです。
どうしてかといいますと、キュウリの苗が成長していきますよね。あらかじめ苗と共にさしていた支柱にしばらくはぷらんぷらんしている茎からでているひげがある時、支柱にくるくるっとまきついている。
実は丁寧に、しっかりとした結びでわが身を支えている。
人間様じゃあないから、まさかブラブラしてるときにしっかりと思案してる?そんなばかな。
それでも私には思えてしまうんです。変ですかねえ?植物が思考してる?一応、一先ず頭の中に残して置きます。
最近、カボチャにしてもウリにしても今までは棚まで作らず地這えにしてたので蔓やひげにも今程の興味はなかっただけですが。上にあげるためにこちらも棚に一応工夫を凝らしていますが、かえって蔓には混乱を与えてるかも知れません。
巻きひげなんか色々な巻き方とバネ状になったものまであり、場所によって方法をかえている?
それって何なの?不思議って感じでストップしておかないと。とりとめなくなるぞ。失礼しました。私の呟きです。

写真の隼人ウリのバネのようになったひげですが良く見てみたら右巻きから左巻きになってますね。どうしてなんだろう。
気になりだすとゴーヤは?味ウリは?アサガオは?と畑の中の点検が始まりました。
それと同時に私の頭には蔓やひげのこととは別物に動きはじめていました。獣医という職業柄ですかね。
外科領域で幾通りの縫合法で糸の結び方を遠い昔の学生時代に練習していたことを思い出していたのでしょう。
それにしても見事。かれらは正に職人技の持ち主ですよ。
天性のものなのですか?成長過程でトレーニングする期間があるのですか?
竹林のウグイスの雛達の発声練習、親鳥か先輩鳥が「ホウホケキョ」を伝授しています。
姿は見えませんがpm3:30、畑作業中に練習しているのを聞きますよ。
ところで植物はいきなり本番なんですかね?
天性に備わった能力でしょうか。ちなみに、つる植物の巻きひげは、
自己識別能力(自株と同種の他株を見分ける能力)と同種識別能力(同種と他種を見分ける能力)を持つことが明らかになっているようです。確かに自分の茎には巻き付いてませんね。不思議ですね。

第2結紮を第1結紮の結ぶ方向と同一に行うことで完成する。

第2結紮を第1結紮の結ぶ方向と反対に行うことで完成する。
滑りにくくかつ結び目が小さい確実な結紮が可能である。男結びを何度か行うと、よりほどけにくくすることが可能である。

第1結紮を行う際に、輪に2度くぐらせ(男結びは一度だけくぐらせる)、第2結紮は男結びと同様に第1結紮とは反対方向に結ぶ。第1結紮で2度輪にくぐらせることにより、摩擦力を高めることができ、張力がかかってしまう状況に用いることができる
(大きく皮膚欠損した場合の直接縫合など)。
しかし、結紮がその分大きくなってしまうため張力がかかる場合以外には用いないほうがよい。他にも半結びetc、
上記の結紮の基本手技を両手の指を使って手結びの練習をしたもんです。

バターナッツカボチャがたくさんの瓢箪型の実を付けてます。
葉も大きくなり、どんどん茎も伸ばしています。ちょっと話題を変えます。
予め準備している棚がふと北海道の十勝ばんえい競馬場のコースのように思えて、中央、両サイドに並んでる茎のなか、
どれが一番に山を越えるのかな?
ひげの使い方が勝敗を決するのでしょうか?現在、中央の茎が一歩先行していますがさてどうなることやら。興味深いです。
はや梅雨半ばすぎですが好天気が続いています。よって畑は雨待ちです。6/25有難いです。
ようやく朝から雨が降ってくれています。雨の中、早朝からオクラの苗の移植やトマトに傘かけをしに畑に来ています。
いくら、まめに水遣りをしても自然の雨にはかないません。激しく降る雨は困りものですが、有難い雨でした。

一口メモ:
つる植物(climbing plant):自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにする(つる性)ことで高いところへ茎を伸ばす植物のことです。

山芋のつる

自らの茎(つる)で支柱の竹に巻き付いてグングンテッペンまで登りつめ、先端をふわふわさせながら新たに適当な支柱をさがしていますね。
つる植物はなんらかの形で他の植物に自分の体を固定する必要がある。
つる植物が巻き付いたり張り付いたりして背丈を伸ばしていくことを登攀(とうはん)というらしいです。
巻きひげ:巻き付くために特に分科した紐状の構造。
例えばエンドウでは巻きひげは葉の先端にあり、葉の一部が変化したものと考えられる。
巻きひげは、何かに触れるとその先端で巻き付くと同時に、より基部に近い位置で螺旋状にねじれを生じて、
植物体を引き寄せる。螺旋状になった巻きひげは、バネのように働いて緩やかに植物体を固定する役割をはたす。
ちなみに、この螺旋をよく見ると、途中で向きが反転している。
ひっぱられた場合も、この形であれば、ねじれることがすくない。

隼人ウリの見事な巻きですね。関心します。

6月も終わりが近づいてきて、これから、いよいよ夏到来です。
私のsomething2画集からお気に入りの作品で今回のブログを終了します。

庭に咲いた紫陽花
6月のカレンダー
花は季節を知っている
すっかり梅雨だ
a hydrangea

令和2年6月30日 記