Something

Takeshi Hirano

一枚の写真から

いきなり、この写真ですか?

我が青春、お気に入りの一枚です。馬上の我が勇姿です。(自我自賛)..丸太小屋風の自宅1階、私はいつも早朝の2時間の中で過去、現在、未来の時を縦横無尽に出かけて行きます。タイムトラベルを楽しんでます。さてさてどの様に展開するのですかねえ。

ちょっとした演出がいります。当然、室内はまだ、真っ暗です。炊事場その前一面だけ古びたレンガ造りになってます。その壁に付いている小さなオレンジの灯り、私は常夜灯とよんでますが部屋全体を照らしてはくれませんが、寝起きの私の脳には丁度いいスイッチになっている様です。しばらくはこの灯火のみの明かりです。ようやく港の位置を知らせてくれる常夜灯を見つけた遠洋漁船になぞらえて。あたりが明るくなるまで今日という現実への案内をしてくれている様です。どうした事か急に目線がうごかなくなりました。一枚の白黒写真の入った額に。遥か遠い昔になりましたが大学時代、馬術部に所属していた冬の合宿の時のものです。

この絵は馬術部の厩舎です。前に馬場があります。写真がセピア色になって来たのと息子が小さいとき油性マジックで中央にしっかりといたずら書きをしていたもですから、デスクの端っこに置いやられたままでした。何思うたのやら、これまた十年以上も前の事ですが、水彩画で蘇らせたものです。懐かしい一枚の絵です。

T&K
我が足
旅の友であり、我が足
いとも簡単に距離をのばしてくれる
遠い昔
若き頃
北海道の帯広で
馬にまたがっていた頃
4km先の蹄鉄屋へ出かけた
今は鉄馬にまたがっている
駐車しているバイクは
皆、だれかの愛馬に見える

☆T&K:バイクの愛称

記憶のマジック?大脳の中に散在している無限にあると言えばオーバーかもしれませんが、幾重の小箱がぎっしり。ひょっとした具合で記憶が一枚の写真から次つぎ思い出され蘇ってきます。不思議とすんなりと出没してくれるのです。

帯広から一枚の馬に跨がる馬術部員の写真が送れてきました。急に懐かしくなり若き日の自分に変えて描いてます。馬にはもう何十年も乗ってません。鉄馬に乗ってその気になっている今日この頃です。

私の大学時代(4年間は馬術部員、2年間の大学院在籍の時に新聞配達等で自活してました)帯広の冬は寒さが当時はとてつもなく寒い。腰元まである雪をかき分けながら配ってたのが思いだされました。寒くて、いたくて新聞をどっさり抱えてた手が悴み涙がにじみ出ます。現在、私の次男が毎日、朝刊を配っています。当時と重なるのか毎日、天気予報を気にしている自分がいます。この絵は水木しげるさんのマンガをめくってお気に入りを模写したものです。決して正確なものには程遠いのですが、わたしにとって、模写は行為そのものが至福の時になってるのです。やなせたかしさんの絵本もよく真似てます。大好きなお絵描きの手本にしてるようです。

感情が爆発してしまえば
傷跡が相手にも、自分にも残るんだ
いつも後悔
周囲は真っ暗
だけどよく見ればちゃんと灯火があるんだよ
また、やり直し。  (タケシ)

令和2年3月5日  記

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