Something

Takeshi Hirano

一条の飛行機雲から

立春の日の昼時は、小春日和でさわやかな気分にさせてくれる大気に変わっていました。
職場帰りのことです。向洋駅の東側にある踏切を渡ったところで青空に白い一条の帯がひゅるひゅるって描かれています。その光景をじっと目で追いました。先っぽの方に作者がいるようです。小さな小さな点の様に見えますが、飛行機のようです。既に私の魂を遠い遠い〇の国へ連れてってくれる様です。例によって私の脳裏には色々な事が蘇って来ています。内容はでたらめに出没です。どうやら青空と雲がKeymanだった様です。

大きなむくむくってした白い夏雲(積乱雲)が刻々と姿・形を変えて行く様(さま)も私の心を虜にしてしまいます。先に逝ってしまった肉親、恩師、友人、共に生活して来た動物達の穏やかな顔やら躍動感のある姿や・・・…時には仁王の顔で自分を諌めてくれる姿に変化します。思わず合掌です。

今度はスクリーンに吸い込まれて一気に幼少の頃の昭和三十年代に立ち帰っています。あかね色の空に巨大な鳥が漂っている。金属の物体が浮揚!!飛行機が空に浮かんでいるのが不思議でしようがなかった。
僕にも大きな翼をつければ鳥の様に大空を自由にはばたけるのかな?子供心にそんな事を思っていたのを思い出しました。

さて色々な夢想から再び飛行機雲に立ち帰ります。
ボ~っと眺めている自分はいつの間にか魂が抜けて雲になり〇の国へと色々な人、動物達に会いに行くつもりになっている様です。
どんどん取りとめなくなるのでLastフレーズにしますね。
歌手の荒井由実さんの作詞・作曲した「ひこうき雲」ジブリの”風立ちぬ”の主題歌になっていますヨネ。私事ですが、フルートの音色に魅せられて5年前から習っていますが、大空に向かって!いつか気持ち良く吹ける様に彼の国の方々への交信手段に出来たらいいなって思ってます。がんばりますヨ。

[一口メモ]
飛行機雲は、冷たく湿った上空を飛ぶ飛行機が排出する水蒸気が冷えて氷の雲粒になったり、飛行機が高速で飛ぶ時に空気が急に膨張して冷えたり、翼の端などで空気の渦ができることにより現れます。
飛行機雲ができるための条件は気温が低く、湿度の高いことも二つが必要となります。
飛行機雲がすぐに消える場合は、上空が乾燥しているため晴天が続き、雲がなかなか消えない場合は雨が降るのが近いと言えます。
(出典ウィキペディアより)